正社員を目指さない決意

いま契約社員として働いている会社で、情報セキュリティ技術者的な人を募集しているから興味のある人は言ってくれと言われた。

私は大学院生のころ、情報セキュリティ関係の研究をしていたので、何かの縁だと思い、興味があるからと話を聞かせてもらった。

話を聞いてみると、適性試験を受けて、合格したら数ヶ月の研修のあと正社員になることが前提の募集だった。

正社員というのが少し引っかかりつつも、私は「とりあえず適性試験を受けてみたい」とその場で伝えたが、その後すぐに考え直して、やっぱりもう少し返事を待ってもらうことにした。

そもそも私ごときが適性試験に受かるかはわからないが、「学校でセキュリティの研究をしていた」と言ったら「専門学校?」と聞かれるぐらいの会社だから、受かってしまわないとも限らない。もし受かってしまったら正社員になるかもしれない。そうなると、もし辞めたくなったときに辞めづらくなる(というかもう既にやめたくなることがある)。私の性格だから辞めたくなってもうじうじとなかなか辞められず、少なくともあと数年は朝早く起きてクソ長い通勤時間に耐えなければならなくなるだろう。

というか、そもそも正社員になってしまっては、前職を辞めた意味もなくなるではないか。自由になりたくて辞めたはずだ。今は給料は減ったものの、休みは増えたから、状況は多少改善しているはずだ。

それに、休みが長びいたときに始めたこともある。ピアノと翻訳だ。ピアノは2月ぐらいに始めて、夏影がだいぶ弾けるようになった。今はDoki Doki Literature Club!のYour Realityという曲を練習中だ。しかしやはり残念ながらピアノで収益を得るのはなかなか難しいだろう。まぁもちろん元々収益には期待していない。しかし翻訳は少し手応えを感じ始めている。もうしばらく頑張れば月数万円は稼げるようになるかもしれない。

こういった自分で始めたことを中断するのも惜しい。もちろん正社員になっても通常の人は継続可能かもしれないが、私は週5フルタイム勤務になると、平日は疲労困憊で家に帰ったら寝ることしかできない。土日は鬱状態で寝てるだけで終わってしまうかもしれない。

情報セキュリティ関係の仕事というのも、実はもう興味を失っているかもしれない。というかどう考えても興味を失っている。学生のころはお家でもパソコンにLinuxを入れたりして自発的にハックをしていたものだが、いつしかLinuxを入れていても使うのはブラウザばかりになったので、Windows10へのアップデートの時期に、LinuxのPCはWindowsに戻した。いまではもっぱらPCはゲームやインターネット閲覧など、技術者ではない一般の人と同じ用途にしか使用しておらず、ハック的なことはほぼしていない。したとしたら、Jane Styleの広告がうざいのでバイナリエディタでいじくって消したぐらいだ。しかしそれはぐぐって書いてあったことをそのとおりしただけだ。

以上のことを鑑みると、やはり今回の募集には応募しないほうがよさそうだ。自分で納得して断るために、そして応募しないで後で後悔しないために、こうして書いて気持ちを整理してみた。

今回、自分がどうしたいのか、どうなりたいのか非常に迷った。だからこの機会に、今の自分のなりたい姿というのはなんなのか、ということを改めて考えてみたのだが、「どうにかして、雇われずに自分の力である程度稼げるようになりたい」ということなのだろう。だから、これをとりあえずの今の目標として、今後、人生の選択肢に迷ったら、これをベースに判断を下していくことにしよう。

※ちなみに、ここで言っている正社員というのはもちろん週5フルタイムで決まった時間に出勤が必要な働き方のことである。リモートワークとか出勤時間自由とかならやったことがないので試しにやってみてもいいかもしれない。

0 件のコメント :

コメントを投稿