モンハンシリーズによく似たゲームは討鬼伝、ゴッドイーターなど、日本国内にはいくつかあれど、海外にはなかなかないのではないだろうか。しかし、2018年5月からオープンベータテスト中のDauntlessは、海外発のモンハンライクなゲームであり、気になっている人もいくらかいるかもしれない。私はモンハンワールドもアップデートが来るまで金冠集めぐらいしかやることがないし、そろそろ飽きてきたので、Dauntlessを初めてみた。そこで今回は、Dauntlessをやってみて私が気づいたモンスターハンターワールド(MHW)との違いを紹介してみる。
ここで紹介する情報はDauntlessのバージョン OB 0.5.5 をベースにしている。
基本的な部分
グラフィック
MHWはリアル系。DauntlessはFortniteみたいにアニメ調というかカートゥーンっぽい感じ。
モンスター
筆者の主観ではあるが、比較してみると、MHWの方がモンスターが生き生きと躍動している感じがするし、一撃の重さや、こいつやべぇというモンスターの危険そうな感じがよく表現されており、MHWの方が表現力が高い。大きさ自体もMHWのモンスターの方がかなり大きく、DauntlessのモンスターはほとんどがMHWのドスジャグラスぐらいの大きさかなと感じていた。が、実際にキャラの大きさと見比べてみると、Dauntlessのモンスターも結構大きい。おそらくカメラの距離やグラフィックなどの関係で結構感じ方が違うのかもしれない。ちなみに、Dauntlessのモンスターはゲーム中でBehemoth(ベヒモス)という。FFシリーズみたいにある特定のモンスターをベヒーモスと言っているわけではなく、モンスター=Behemothである。
集会所
MHWは、集会所の人数は最大16人。Dauntlessはおそらく数十人。MHWは特定の場所でしか他のプレイヤーを視認できないが、Dauntlessはそういった場所はなく、どこでも他の人を視認でき、MMOの街のような感じがする。
武器
武器の種類
MHWは14種類の武器があるが、Dauntlessには現在、Sword(剣)、Hammer(ハンマー)、Axe(斧)、Chain Blades(鎖鎌)、War Pike(槍)の5種類しかない。遠隔武器も今のところないが、Repeater(銃)が近い内に追加される予定である。モンハンシリーズも初期は5、6種類しか武器がなかったので、武器の少なさについてはそれほど批判するつもりはないし、これからどんどん増えていくのではないかと思われる。
ちなみに、MHWは最初から全部の武器種が使えるのに対し、DauntlessではSword、Hammer、Chain Blades以外は特定の条件を満たすまで使うことができない。といっても大した条件ではないが。
武器の強化ツリー
MHWの武器はあるモンスターを象徴する武器から他のモンスターを象徴する武器へと派生したりして、強化先が枝分かれするが、Dauntlessの武器強化はMHWの防具強化と同じで一方向にしか進化しないし、現状、別のモンスターの素材が必要になったりもしない。
ちなみに、防具に関してはどちらの作品も一方向の進化である。
クエスト
パーティ人数
MHW、Dauntlessともに、クエストに参加できる人数は4人までである。
マッチング
MHWは、クエストを貼るとそのクエストに参加できるのは集会所にいるメンバーだけ。あるいはクエスト中に救難信号を出せば他の集会所からも乱入できるようになる。クエスト参加に関してマッチングの仕組みはなく、部屋を選んで入る昔ながらの感じだ。人によっては時代遅れと感じるかもしれない。
Dauntlessでは、クエストを選択するとマッチングが始まり、同じ集会所にいる人以外からもマッチングされ、4人そろったら出発となる。自分の経験上、1、2分でマッチングする。ちなみに、Dauntlessではクエスト開始後の乱入はできない。
マップ
Dauntlessでは、クエスト中にマップを開けないし、MHWでは端っこに表示されているミニマップも存在しない。そのため、スレイヤー(MHWのハンターにあたる)達は、ベヒモスを見つけたらFlare(MHWの救難信号みたいなやつ)を打ち上げて、仲間に位置を知らせることになる。
出現モンスター数
MHWでは、クエスト中にモンスターが複数出現し、2頭以上のモンスターと同時に戦うことになってカオスになることがよくあるが、Dauntlessではモンスターが1体のみしか出現しないため、他のモンスターに邪魔されることがない。また、ジャグラスのような雑魚モンスターも出現しない。
マルチプレイ時のモンスターの体力倍率
MHWでは、マルチプレイでパーティの人数が2人以上になると、人数に関わらずモンスターの体力が2.2倍程度になる。そのため、4人で行くならいいが、2人でクエストに行くと、モンスターの体力が多くてソロよりしんどくなることが多い。
Dauntlessでは、人数が1人増えるごとに倍率が変わる。
こちらのOB 0.4.1のときの情報によると、ソロのときと比べて、2人で1.66倍、3人で2.33倍、4人で3倍となっている。そのため、2人でも気軽にクエストに行けるし、マルチプレイになると蘇生し合えるようになるから、相方が相当下手くそでない限りソロより楽になることが多い。
クエスト失敗条件
MHWは、通常は3回、クエストによっては1回とか5回など、パーティメンバーの死亡回数がクエスト失敗条件になっているが、Dauntlessは、仲間を蘇生できるので、マルチプレイであれば何回でも死ねる。ただし、死んでばかりいるとDangerという数値が上がっていき、100%になると仲間を蘇生できない状態になる。その状態で全員死ぬとクエスト失敗となる。ちなみに、仲間に蘇生してもらわなくとも、1回は自分でアイテムを使って自己蘇生可能である。そのため、ソロの場合は2回死んだら必然的にクエスト失敗となる。
ちなみに、Dauntlessには捕獲という概念がないから、捕獲失敗でクエストが失敗することはない。
バトル
斬れ味
MHWは武器に斬れ味があり、斬れ味が減ってくると攻撃力が減ったり、攻撃を弾かれるようになるため、武器を研ぐ必要がある。Dauntlessでは、武器に斬れ味の設定がないため、武器を研ぐ仕様もない。また、モンスターのどこを攻撃しても攻撃が弾かれることはない。
アイテム使用時の納刀
MHWでは、片手剣のみ抜刀状態でアイテムを使うことができ、それ以外の武器種はアイテムを使うには納刀する必要がある。Dauntlessでは、全ての武器種で抜刀したままアイテムが使用可能。ただし、(バグの可能性もあるが)使用すると強制的に納刀状態になってしまうアイテムもある。
仲間への当たり判定
MHWは仲間に攻撃が当たると、ダメージまでは入らないが、仲間がひるんだり転んだりし、迷惑をかけたり相手を不快な思いにするので、戦闘中に常に仲間の位置を気にする必要がある。Dauntlessでは仲間に攻撃は当たらないので、仲間の位置を気にせずに攻撃しまくっても大丈夫。ただし、移動するときに仲間をすり抜けたりすることはできないので、仲間がたまに邪魔になることもある。
ダメージ表示
MHW、Dauntlessどちらもダメージ表示がされる。しかし、MHWでは単にダメージが表示されるだけなのに対し、Dauntlessではダメージ表示の色により、どんな種類のダメージなのかわかるようになっている。例えば、部位ダメージは黄色、体力への直接的なダメージは緑、Staggerダメージ(MHWでいう頭攻撃時のスタンの蓄積値)は紫で表示される。
ガード
MHWでは回避行動に加えて、特定の武器種ではガードが可能だが、Dauntlessでは回避のみ。ガードのできる武器種はない。
気絶
MHWはモンスターの攻撃を3発ぐらい立て続けに受けると、プレイヤーは気絶して何秒か動けなくなり、その間にやられてしまうことがよくあるが、Dauntlessではモンスターの攻撃を何発受けても気絶しない。
回復の制限
MHWは回復薬を自分で持ち込むことができ、無くなったらキャンプに戻っていくらでも補充できる。Dauntlessは回復薬については持ち込むことができず、クエストが始まると5個持った状態になっている。回復薬以外にも体力を回復可能なアイテムが存在し、一定数持ち込むことはできるが、補充についてはキャンプ自体存在しないからできないので、回復に関する制限は大きい。
難易度
Dauntlessでは回復の制限があるため、特に蘇生が使えないソロについては、MHWよりも難易度が高い。また、回復に制限があるからといって絶対に攻撃を受けない安全なタイミングでしか攻撃しないでいると、30分のクエスト制限時間にひっかかってしまい、クエスト失敗となってしまうことがソロだとよくある。特に十分に武器が強化できていない序盤は厳しい。
しかし、マルチプレイについては、Dauntlessでは何度死んでも死亡回数によってクエスト失敗にはならないため、うまくて死なない人が1人いればどうとでもなってしまう面がある。一方MHWでは下手くそな人が3回死んだ時点でクエスト失敗なので、MHWの方が地雷が混じったときの難易度が高い。
別の言い方をすると、MHWでは他人が勝手に死んでクエスト失敗になるが、Dauntlessは自分さえうまくやれればどんなに下手くそな人がいようとキャリーできる。また、クエスト失敗になるときには制限時間に引っかからない限りは自分も死んでいるはずなので、自分が下手くそで失敗したというある程度の納得感もある。
PvP
MHWにPvPはない。現状はDauntlessにもないが、
こちらの公式FAQによると、開発は意欲的なようだから、今後のアップデートでPvPが追加になる可能性がある。
まとめ
以上のように、どちらも一長一短があったり、人によって好みがわかれる部分も多い。個人的には、MHWのモンスターの見た目や挙動が強そうでかっこいいところとか、回復がたくさんできてカジュアルにプレイできるところは好きであるが、クエスト開始時のマッチングや死んでも蘇生できるようなところはDauntlessが好きだ。また、MHWは買い切り型のゲームであるため、追加コンテンツが来たり細かい部分の改善はあっても、あまり根本的な部分の改善は期待できないが、DauntlessはFree to Playのゲームであり、オープンベータが終わっても(永遠にオープンベータという可能性もあるが)どんどんアップデートにより改善されていくであろうから、今後も期待できる。
実は、自分が始めたのはOB 0.5.4のときで、そのころはマッチングの方法が違い、人がなかなか集まらず、ソロだったりデュオだったりでクエストに行くことが多かった。おそらく同じ集会所の人としかマッチングしなかったのであろう。ところが、始めて1週間ぐらいたって OB 0.5.5のパッチが当たると、クエスト開始時に集会所に関係なくマッチングするようになり、すぐに4人集まってクエストに行けるようになった。不満に思っていた部分が早速改善されてしまったわけだ。これだから、個人的には今後を期待せずにはいられないのである。
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