メーカー製PCのマザボやCPUなど大幅変更し、クリーンインストールなしでライセンス認証してみた

HPのメーカー製PCをWindows 8 のころに購入し、Windows 10 にアップデートしてしばらく使ってきたが、Windows 11ではCPUの世代が古すぎてアップデートできないとのことだった。正直、CPUの性能に不満はなかったのでこのまま使い続けたかったのだが、Windows 10 のサポートが2025年に切れるということで、そろそろ新しいPCを買うか、CPUを変更するか、ということで悩んでいた。そして、コスパの面と最近PCをいじる気が湧いてきたのもあって、今回はCPUを変更することにした。

変更したもの

今回、IntelのCPUを第3世代から第12世代へと、実に9世代も新しくしたので、当然マザーボードも変更する必要があった。メモリも使いまわしせずに8GBから32GBに大幅に増強した。(そもそもメモリの規格がDDR3なので古すぎて再利用不可。)
PCケースもメーカー製のものだとあまり中をいじることを考慮していないのか、狭くて作業しずらかったので、自作PC用ケースに変更した。
電源も10年ぐらい使っているから現状特に問題は起きていなくとも、そろそろ経年劣化で何か問題が発生する可能性があるし、新しいものに変更した。
結局つかいまわしたのはGPU(これも実は数年前に変更したもの)とストレージだけになった。

ライセンス認証は通るのか

これだけ変更するともうほぼ別物のPCとなるので、ライセンス認証が通るのかどうかが心配だった。PCの構成変更前の状態では、マイクロソフトアカウントでログインし、ライセンスの情報をマイクロソフトアカウントとリンクさせている状態にしていた。(設定>更新とセキュリティ>ライセンス認証で、「Windowsは、Microsoftアカウントにリンクされたデジタルライセンスによってライセンス認証されています。」と表示されている状態)
そして、新しいPCを組んで最小構成で動作確認後、いざ、Cドライブとして使っていたHDDを新PCにつないでみると、OSはクリーンインストールなしで無事に立ち上がった(使用するドライバが変わるためか、起動には普段より時間がかかる)。しかし、ライセンス認証にエラーが出ており、トラブルシューティングを行ってもダメだった。(トラブルシューティングすれば「このデバイス上のハードウェアを最近変更しました」という選択肢が出て、現在使用中のデバイスを選べばライセンス認証が通るみたいな情報もあったが、それは出なかった。)
そこで、プロダクトキーを入力しなおすことにした。しかし、メーカー製PCにプリインストールされていたWindowsなので、プロダクトキーがわからない。PCにプロダクトキーの書いてあるシールが貼ってあるかと思ったが、HPのPCはWindows 8モデルではプロダクトキーのシールは貼っていないという情報がHPのサポートサイトにあった。
これはお手上げか、と思ったが、どうやらコマンドプロンプトでプロダクトキーが確認できるらしい。
そこで、ストレージを元のPCに戻して、管理者権限でコマンドプロンプトを実行し、以下のコマンドを実行してみた。
wmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKey
すると、プロダクトキーが表示されたのでメモし、またストレージを新しいPCに移して、設定>更新とセキュリティ>ライセンス認証>プロダクトキーの変更からプロダクトキーを入力してみた。すると、無事にライセンス認証が通った。めでたしめでたし。
ちなみに、このコマンドはBIOSに保存されているキーを取ってきているらしく、新PCの方で実行したら何も表示されなかった。メーカー製PCではBIOSにプロダクトキーを保存しているということのようなので、上記のコマンドはメーカー製PCではプロダクトキーを取ってこれるが、自作PC用のマザボではBIOSにプロダクトキーが記録されていないので取ってこられないということのようだ。

今回使用したライセンスの種類

ライセンスの種類によって今回のような作業でライセンス認証が通るかどうかが変わってくるかもしれないので、ライセンスの種類も確認してみた。
「slmgr/dli」
のコマンドで表示されるライセンスの種類は「OEM_DM channel」だった。
ご参考まで。

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